海藻に含まれるフコダインの効果は
フコダインは1913年、ウプサラ大学所属のスウェーデン人科学者H・Z・キリンによって発見されました。
もずくやわかめをはじめとした海藻に含まれる成分で、がんに対するアポトーシス作用と免疫力強化作用と血管新生抑制作用が注目です。
特に低分子化されたものは効果が高いためその研究が盛んに行われており、現在はサプリメントとしても発売されています。
がんに効果があるといわれるのは、がん対するアポトーシス(自然死)効果があるからです。
がん細胞には寿命がなく、いつまでも生きながらえるため増殖する危険があります。
しかし、フコダインはそんな特徴を持つがん細胞の自然死を誘発する効果があることが、実験の結果から判明しました。
正常な細胞も攻撃してしまうがんと。
正常な細胞は攻撃しないフコダインの治療は世界が注目しています。
さらに、これまでの抗がん剤と併せた治療をすることから抗がん剤の副作用を軽減することも確認済みです。
また、美容効果も期待されており、しわの抑制や肌の保水性、弾力性維持にも効果があると考えられています。
血液が固まるのを防ぐことや、生活習慣病の予防効果も期待されます。
抗アレルギー作用や抗炎症作用も確認済みです。
現在はまだ医薬品でないため、病気がよくなるという臨床効果をうたうことはできませんが、今後さらに研究が進むことで医薬品として認められれば数多くのがん患者の方々の治療の苦痛を軽減することが期待です。